活動報告

2023

  • 11月
    神奈川県横浜市の全小・中・特別支援学校500校に書籍を寄贈いたしました

    2023年11月28日、神奈川県横浜市教育委員会にて、市内の全公立小・中学校および特別支援学校へマカ氏の書籍「どうぞ!ALS患者からYOUへ」を寄贈いたしました。

    贈呈式を執り行っていただき、鯉渕教育長を始め、

    教育次長
    学校教育企画部長
    インクルーシブ教育エグゼクティブマネジャー
    中央図書館企画運営課長
    小中学校企画課情報教育担当課長

    の皆様にご列席賜りました。

    横浜市は日本最大の人口を有する自治体であり、抱える学校数もきわめて多いものになります。

    今回寄贈をさせていただいた学校数は市立小学校340校、中学校147校、特別支援学校13校の計500校にのぼりました。

    贈呈式は終始和やかなムードで、皆様の優しい眼差しや柔らかな笑顔が印象的でした。同時に、皆様の教育にかける熱い想いもひしひしと伝わってきて、「横浜市全公立校およそ25万人の生徒を支えている熱量はやはり凄まじい」と感銘を受けました。

    そのような素晴らしい方々が私たちの活動へのご理解・ご協力をしてくださることに感謝の気持ちを抱くと同時に、私たちも引き続き情熱を持って「ポジティブの種」を多くの人に手渡していきたいと感じました。

    鯉渕教育長はじめ横浜市教育委員会の皆さま、本当にありがとうございました。

  • 11月
    神奈川県小田原市の全小・中学校に書籍を寄贈いたしました
    2023年11月16日、神奈川県小田原市教育委員会にて、市内の全小・中学校へマカ氏の書籍「どうぞ!ALS患者からYOUへ」を寄贈いたしました。
    書籍をお受け取りいただいた柳下正祐教育長は、温厚なお人柄の中にも確固たる教育信念をお持ちの素晴らしい方でした。
    教育長がお話しくださった印象的なエピソードをご紹介します。
    時は柳下教育長が教員をされていた頃に遡ります。
    担当クラスに、A君という筋ジストロフィーの児童がいたそうです。
    筋ジストロフィーは筋肉の変性・壊死によって筋力が低下し、運動が極めて困難になっていく病気です。国が指定する難病の一つです。
    ***
    柳下教諭(当時)はA君やクラスのことを考え、運動会にA君を参加させないつもりでいたところ…「なんでAだけ参加できないのか」と強く反発してきた児童がいました。クラスの中でもとても元気な子・B君でした。
    B君は運動会でA君の車椅子を押して走り、その後もことあるごとにA君の車椅子を押し続けました。
    ***
    …数年後、A君は惜しくも亡くなりましたが、
    ”B君への感謝の気持ちはとても強かったのではないか”
    そして
    ”B君もA君と出会うことで目を見張るような人間的成長を見せた”
    と、教育長は振り返っていらっしゃいました。
    子どもの可能性を信じ、子どもから学ぶ姿勢を忘れない教育長のあり方が、小田原市の教育を温かなものにしていると感じました。
    寄贈式においては小田原市長より感謝状も頂戴いたしました。
    柳下教育長はじめ小田原市教育委員会の皆さま、私たちの活動へのご理解・ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
    また、この度の寄贈には内田理事とご友人のAKIKA様にもお力添えいただきました。本当にありがとうございました。
  • 6月
    埼玉県加須市にて「春休み子供寺子屋PFJ命の授業」を行いました

    2023年4月4日火曜日、埼玉県加須市の田ヶ谷総合センターにて埼玉県加須市の龍興寺主催「春休み子供寺子屋PFJ命の授業」を開催いたしました。

    参加者は小学生から高校生までの120名、そのうち20名が障がいを持つ子供達でした。

    今回は参加者の年齢層が幅広く、様々な障がいを持っている子供達も参加しているという点がこれまでの講演とは異なっていました。伝える立場としては、新鮮であるとともに、身が引き締まる思いがしました。
    第一部のランドセルプロジェクトの授業で正会員の奥平さんが子供達の心を温め、第二部のマカ氏の「命の授業」にバトンを渡してくださいました。
    マカ氏の講演に、子供達が一様に・真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。
    質問コーナーで寄せられた質問の数や内容は、マカ氏のメッセージが子供達の心に深く伝わったことを物語っていました。
     子供達の真っ直ぐな目と、ハキハキした明るい返事に私たちもエネルギーをいただきました。
    本講演を主催してくださった龍興寺・保科住職はこの命の授業を通じて「死」を感じて欲しいとおっしゃっていました。誰しもいつか必ず、命の終わりを迎えます。 「死を受け入れなさい」と住職は子供達におっしゃいました。
    生と死は表裏一体で、一方を語ることなしに、もう一方について語ることはできません。
    通常、学校の授業などでは「生」に焦点を当てた内容がほとんどである中、「死」に焦点を当てた保科住職からのメッセージは、より深く「命」について考えるきっかけを子供達にもたらしたのではないでしょうか。
     本講演に際し、龍興寺の関係者の皆さまには何度も打ち合わせのお時間をいただき、準備段階から当日まで、多大なるお力添えをいただきました。心より御礼申し上げます。

    今後も「命の大切さ」「生きる喜び」を1人でも多くの方にお届けするべく活動してまいります。
    ご理解とご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  • 4月
    練馬区立北町西小学校にて「PFJ命の授業」を行いました
    2023年3月7日(火)、練馬区立北町西小学校にて卒業記念講演「PFJ命の授業」を開催させていただきました。
    北町西小学校での講演は、ありがたいことに今や恒例となりつつあります。
    今回は難病ALS患者マカ氏の体調も考慮し、2部構成にて開催いたしました。
    前半は、一般社団法人GREEN WIND代表の奥平さんより「背中から背中へ、日本全国の外国人へランドセルをお届けする」ランドセルプロジェクトのご講話でした。
    奥平さんの活動は私たちの定款上の目的でもある「社会教育の推進を図る活動」「子どもの健全育成を図る活動」ともリンクしています。
    今回の講演を協力して行えたことは大変有意義でした。
    奥平さんとマカ氏の講演の間に、大深理事長よりご挨拶をさせていただきました。
    「普段はそれぞれに別々の仕事をしている私たちが、なぜその仕事を休んでまでこのような活動をしているのか?」
    「それは、余命3年と告げられてから20年もの月日、まさに奇跡の時間を生きているマカ氏のメッセージを伝えたい、支えたいという思いがあるから。」
    明日生きていることが当たり前とは言い切れない毎日を送るマカ氏が命懸けで放つ「どんなに生きたいと思っても生きられない人もいる…」という言葉。それは重く、深く、力強いものです。
    その言葉は子どもたちが自発的に想像し、考えることにつながります。ここが、「命の授業」の核となる部分です。
    悲しいことに、どの講演先でも、「自分は命を断とうと思っていた」という感想文が寄せられます。
    ですがその続きには必ずと言っていいほど、マカ氏の言葉を聞いて”生きる”と決意した想いが綴られているのです。
    どんなに苦しいことがあったとしても、生きていれば喜べることもある。
    生きることの喜びをこれからも子どもたちに、そして社会に届けてまいります。
    令和4年度、最後の活動報告となりました。
    今年度も皆さまからの沢山のご支援をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
  • 3月
    主催イベント「ポジ・フェス#1」を開催いたしました

    2023年2月26日、日比谷のレストランにてポジティブ・フロム・ジャパン主催イベント「ポジ・フェス#1」を開催いたしました。

    日比谷公園や丸の内ビル群を一望できる開放的なロケーションの中、総勢101名(うちお子様17名)の方々にご参加いただき、終始活気の絶えない楽しい時間となりました。
    コロナ禍における行動制限も徐々に緩和されてきた折、久しぶりの再会を喜ぶ声があちこちで上がっていました。

    お越しくださった皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

     

    ***

    グランドピアノで弾き語るフォルテさんのソウルフルな歌声が高さ15メートルの大天井まで響き渡り、私たちの感覚を研ぎ澄まさせ、
    「ディズニー公式として歌う」という一途な夢を叶えた草薙さゆりさんは愛のあるパワフルなパフォーマンスで会場全体を躍動させてくれました。

    オリコン1位獲得120回超えの偉業を成し遂げ活躍されている職人作家・岡嶋かな多さんの特別講演では
    「中卒だった、自己肯定感が低かったからこそ、作家としての自分を見出すことができた」
    という、まさにポジティブな発想をお話しいただきました。

    ALS患者マカ氏の講演は、普段「命の授業」で主に子どもたちに向けて話しているマカ氏が「大人に向けて」語るという貴重な場となりました。「いつまでもこの命があるとは思わず、たとえ困難でも自分の魂が望むほうへ進め」という力強いメッセージでした。

    会場には昨年「命の授業」を行わせていただいた仙台市立南光台中学校の中川教頭先生もお越しいただいており、
    「マカさんの話を聞いて、子どもたちが変わった。日頃自分のことを話さない子が話してくれるようになったり、死のうと思っていたけど死ななくてよかった、マカさんの話を聞けてよかったと打ち明けてくれた生徒もいた」
    と、講演後の変化を知らせてくださいました。

    私たちは、講演を聞いてくださった方や書籍を読んでくださった方が一人でも多く「生きていることに感謝や喜びを感じ、前を向いて生きてほしい」という想いで活動しています。
    中川教頭先生の言葉は、とても嬉しいものでした。

     

    ***

     

    ポジ・フェス#1の開催にあたっては、3名の保育士の方にご協力いただき、小さなお子様連れの方も安心してご参加いただくことができました。

    また、
    ・MIRKA様
    ・けいすけ整体様
    ・Life Force様
    ・ヒルマ薬局様
    には、ブースのご出展をいただきました。

    会場にてご寄付・ご祝儀をくださった方もいらっしゃいます。

    皆様に厚く御礼申し上げます。

    本イベントでは、会場側への飲食代を除いた費用全額をNPO法人ポジティブ・フロム・ジャパンの活動資金として、
    ・寄贈書籍の購入費
    ・「命の授業」の講演費
    に充てさせていただきます。

    大人も子どもも一緒に、命の大切さを知りポジティブな生き方のきっかけとなれる場として、来年度もポジ・フェスを開催できるよう積極的に取り組んでまいります。
    引き続きのご理解・ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

     

2022

  • 3月
    練馬区立北町西小学校にて『PFJ命の授業』を行いました
    2022年3月15日、練馬区立北町西小学校にて、『PFJ命の授業』を行いました。
    対象は、卒業する6年生です。
    異動された吉川前校長先生から引き継がれた小松田校長先生からのご依頼による初めての講演でした。
    開会の際の小松田校長先生の言葉から、純粋に吉川前校長先生の想いを引き受けたのではなく、その想いを引き継ぎ、ご自身の想いとして語ってくださっているのが伝わってきました。
    驚くべきことに、今回は生徒全員が「どうぞ!」を読んでくれており、その姿勢に喜びを感じました。
    ここにいる全ての生徒が「どうぞ!」を読んでくれているのなら、マカさんの経緯を改めて説明する必要性はないのではないか…と思えるほどでした。こうした事前の取り組みからも、小松田校長先生の想いを感じました。
    講演の中では特に、昨年の仙台講演のエピソードは生徒にとって衝撃的だったようです。
    震災から10年以上経った今でも、フラッシュバックや鬱症状に悩まされ、命を絶つ人がいること。
    そうした現実の中で、子どもたちの心をケアしていくためにPFJに講演依頼があったこと。
    ニュースでは報道されない事実を知り、心を揺さぶられた様子でした。
    質疑の時間には、
    「どうして行動範囲を狭めないんですか?」
    「余命期間を過ぎてからは、どんな気持ちで過ごしているんですか?」
    など、鋭い着眼点の質問が相次ぎました。
    行動範囲を狭めないのは、自分を動かす原動力を湧き起こすため。
    余命期間を過ぎてからの日々はボーナスタイム。一日一日が大切なんだ。
    と答えるマカさんの言葉には、命を動かすこと・命を大切に思うことの意味が込められていました。
    副理事長の星野からは、仙台講演の際にマカさんが身体の負担が大きいにもかかわらず「這ってでも行く!」と譲らなかったエピソードが明かされました。
    『PFJ命の授業』にかけるマカさんの、文字通り“命懸け“の想い。
    生徒たちには衝撃とともに伝わったようでした。
    講演後にいただいた感想文のいくつかには、
    『家に「どうぞ!」があって何気なく読んだとき、気持ちが切り替わったことがあった』とマカさんに感謝するメッセージが綴られていました。
    マカさんの想いを込めた活動は、脈々と子どもたちに引き継がれている…そう実感するばかりの本講演となりました。

2021

  • 10月
    仙台市立 南光台東中学校にて『命の授業』を行いました

    2021年10月18日、宮城県仙台市南光台東中学校の全校生徒171名を対象に、『命の授業』を行いました。

     

    講師は、難病ALS患者マカ氏。
    ゆっくりと丁寧に、語りかけるように言葉を紡いでいました。

    聞き手の生徒たちは、まだあどけなさの残る子もいれば、大人の表情を見せ始める子もいる、多感な中学生。
    講演中に注意散漫になる生徒は一人もおらず、真剣な眼差しで終始マカ氏の言葉に耳を傾けていました。

    講演後の質疑応答では、事前に質問をしたいと手を挙げていた生徒が、なぜか質問できなかったという出来事がありました。
    『あまりにも胸がいっぱいで、言葉が出てこなかった』
    とのことでした。
    マカ氏の言葉がしっかり受け取ってもらえたと感じる、嬉しいエピソードでした。

    最後に、生徒代表としてスピーチをしてくれた生徒さんの言葉を紹介します。

    『今生きているということが、どんなに幸せなのか。
    そして本当に生きたいと思っている人でも、自ら命を経ってしまったり、
    生きることができなくなってしまう事もあるんだなって思いました。
    今持っている命を大切にして、これからも生きていこうと思える授業でした。
    本当にありがとうございました。』

     

     

    今回の講演は、弊団体のホームページをご覧くださったことがきっかけで実現したものです。
    実現に向け尽力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

    今後も、弊団体のメッセージとして、命の大切さや生きている輝きを伝えてまいります。

     

     

  • 5月
    神川町立 神泉小学校にて『 命の授業』を行いました
    2021年5月25日、埼玉県の神川町立 神泉小学校にて『PFJ 命の授業』を行いました。
    少人数であったこともあり、PFJとして初の“座談会形式”をとらせていただきました。
    16名の児童の皆さん、10名の先生方全員に椅子に着席していただき、少人数ならではのアットホームであたたかい雰囲気での講演となりました。
    マカさんにとっては児童の皆さんの表情やうなずきがよく見え、言葉を紡ぐ力になり、
    児童の皆さんにとってはマカさんが懸命に語る息づかいを感じられることで一層その言葉に引き込まれていく…
    そうした相乗効果が生まれていました。
    児童の皆さんひとりひとりが印象に残った言葉を答えてくれ、マカさんのメッセージが深く伝わったことを感じました。
    『今日の授業を子どもたちは一生忘れないと思います』
    と、前田校長先生からもお言葉をいただきました。
    本講演の実現にあたっては、正会員の奥平さんに前田校長先生をはじめ先生方との綿密な打ち合わせを重ねていただき、大変なご尽力をいただきました。心よりお礼申し上げます。
    神泉小学校の皆様、本当にありがとうございました。
    本講演が皆様にとってのポジティブの種となり、困難に遭っても生き抜く力となれたら嬉しく思います。